失敗のないしみ抜き法

  • 衿の汚れ
  • 裾の埃
  • 水じみ
  • 泥はね
  • 茶・コーヒー・ジュース・酒類
  • 味噌・醤油・煮汁
  • アイスクリーム・牛乳・卵
  • かび
  • 自動車の油・コールタール
  • ガム
  • 血液

※ ①、②、③は、①で効果がないときは②、②で効果がない時は③

衿の汚れ

 べんじんを使用。

 こすらないこと、衿幅いっぱいにつけるのがコツ。

 手早くぼかすために、ベンジンはビンからでなく、小さい容器に出してつかう。

汚れが少ないとき

 手ぬぐいを長くたたんだうえに衿をのせ、ガーゼにベンジンをつけて全体を軽くふく。

汚れがひどいとき

 掛衿の折り山を両手でつまみ、本衿を振り下げて、掛衿のよごれている山を端にしてタオルの

 上におく。

 ガーゼにたっぷりベンジンをつけ、よごれたところを順に強くたたいて下のタオルに汚れを

 移す。

 そのあと、衿を平らに戻して、衿幅いっぱいに手早くベンジンでぼかす。

 こうすれば、かなりの汚れでも、衿をほどかずにとることが出来る。

裾の埃

 左手にたたんだタオルをのせ、その上に裾の部分をのせる。

 右手にもたたんだタオルを持って、たたき合わせるようにしながら位置をかえていく。

水じみ

 その場でハンカチなどで水けを押える。

 時間が経過したものは、乾いたガーゼで軽くぼかすような気持で拭く。

泥はね

乾いたら指先ではじいてみる。

 目のつまった、やわらかい歯ブラシでたたいてみる。

 それでも落ちないときは揉むが、布地を傷めず、しわを作らないように、長くつづけないこと、

 少し揉んだら伸ばす。

ガーゼに少量水をつけて、たたく。

茶、コーヒー、ジュース、酒類

しぼったがーぜを指先にかぶせて、位置を変えながらトントンたたく。

小皿に小さじ1杯くらい水を入れ、目の詰まった歯ブラシに水を少量つけ、手ぬぐいの上に

 2~3どたたいて水けを少なくしてから、しみの上をたたく。

いずれで処理した後も、乾いたガーゼで押えて湿り気を取り、完全に乾燥するまで

 両手ではさんでいると、縮まず、輪じみにもならない。

みそ、しょうゆ、煮汁

上記とお同じ方法

インク、墨汁、印肉

家庭では無理。

早急に専門店へ。

印肉は少量ならベンジンで落ちる場合もあるが、試してみる程度にした方が良い。

化粧品、香水

しみの部分を手ぬぐいの上に平に置き、人差し指にガーゼをかぶせる。

 霧のこまかく出る霧吹きにベンジンを入れ、ごく少量ずつ指先にかけてたたく。

 あとで回りに霧をかけてぼかしておくと、くまができない。

液体の中性洗剤(食器洗い用でもよいが着色しないもの)を、指の先にほんの少しつけて、皿

 の水に溶かし、それをガーゼにつけてたたく。

 そのあと洗剤分をとるため、水でしぼったガーゼで、さらにたたく。

アイスクリーム、牛乳、卵

 処理が難しいものの1つです。慎重に。

歯ブラシに水を少量つけ、しみの上をたたく。

 必ず、乾いたガーゼで湿り気を押える。

ガーゼに薄い中性洗剤を、ほんの少量つけてたたく。

 残った洗剤分を、かたく水でしぼったガーゼでよく取ることを忘れないように。

霧吹きのベンジンをガーゼに含ませてたたく。

かび

小さいものであれば、乾いたガーゼか、ビロードの布で軽くぼかすようにする。

さび

シュウ酸を使う方法もあるが、専門店に依頼した方が安心。

自動車の油、コールタール

ベンジンを少量ガーゼにつけ、静かにたたく。

たいていの場合、専門店に頼む。

ガム

ガムの付いた部分に薬用アルコールを染み込ませたのい、ガムと布の境目に目打ちを差し

入れ、少しづつ、ゆっくりと剝していく。

布地に傷をつけないよう注意する。

血液

水でしぼったガーゼでたたく。

化粧品のと同じ程度の薄い中性洗剤を、ほんの少量ガーゼにつけて指先でたたく。