袋縫(0.3=3mm)
裁ち目を隠して縫い目を丈夫にする縫い方で、初め外表に合わせ、3mmの縫い代で縫い、きせを浅くかけて裏返し、票道りの縫い代で縫います。
単衣の袖下、四つ身背縫い、一つ身衽付けなどで用います。
袋縫
同上
重ね縫(0.6=6mm)
布と布とを6mmほど重ね、その中央をぐし縫で縫います。
袖裏の巾不足の時、薄地の芯巾を接ぐ時に用います。
合わせ縫
布の両端を揃えて、直線縫いする縫い方です。
二重縫(0.2=2mm)
合わせ縫の縫い目に平行に耳から2mmの縫い代で、更に縫う方法です。
単衣の背縫いに用います。
つまみ縫
1枚の布を二つに折って輪のまま縫う方法です。
四つ身の衽付大巾物の背縫い、長襦袢のつまみ衿などに用います。
伏せ縫
両端を二つに折って2mm内に押えるか、手前の布端を2ミリ控えて縫い合わせ、手前に折り縫い代の端から2mm内を、裏1cm表はごく小針に出して縫う方法です。
肩当、居敷当の下、割り接ぎの端、風呂敷の縫い合わせなどに用います。
折り伏縫
手前の布端を5mmほど控えて縫い合わせ、手前に折返し布端を折って伏せ縫いします。
布端が裁ち目で裏のつかない場合に用います。
三つ折縫
布端を三つ折にして折山から2mmほど入ったところをぐし縫にします。
風呂敷の端縫、襦袢の袖口、肌襦袢の裾縫などに用います。
抄い縫
地厚でぐし縫の出来ない場合、又布数が重っている場合、掛針にかけ、一針又は三針くらい抄って糸を引き抜き、縫って行く方法です。
衿付などに用います。
一針抜き縫
地質の固いものの場合、掛針にかけて一針ずつ通して縫う縫い方です。
本返し縫
一針抄い後戻りして元の針穴に針を通す縫い方で、表はミシン縫いのように、裏はその二分の一ずつ返して縫うことになります。
ミシンの代用にします。
半返し縫
一針抄ってはその二分の一ずつ後戻りして一針毎に糸を締めながら、掛針にかけて縫い進みます。
急所、厚地もの丈、巾の不足を接ぐときに用います。
かがり縫
布の裁ち目がほつれないようにかがる方法です。
衿肩明、毛織物の裁ち目に用います。
すから縫
裁ち目をすからでかがります。